ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「綱渡りより世渡り」
<意味>
綱渡りよりも、世渡りの方がもっと大変で難しいということ。
「角を矯(た)めて牛を殺す」
<意味>
ささいな欠点を強引に直そうとして、全体をだめにしてしまうこと。
「矯める」は矯正、直すこと。曲がっている牛の角をまっすぐに直そうとして、牛を殺してしまうことから。
「妻の言うに向こう山も動く」
<意味>
普段あまり人の意見を聞かない人でも、妻の言うことには耳を貸す、従ってしまうということ。
妻の言うことには、動くはずのない向こうの山さえも動くという意味。
「罪を憎んで人を憎まず」
<意味>
憎むべきは犯した罪であり、罪を犯すに至った人間を憎しみの対象としてはいけないということ。
(出典:孔叢子(くぞうし))
「爪で拾って箕(み)でこぼす」
<意味>
苦労して少しずつためたものをいっぺんに使い果たしてしまうということ。
「箕」は穀物のゴミや殻などをふるいにかける竹で編んだ道具。爪の先で拾い集め、やっとの思いでためたものを、箕でどっと一気にこぼしてしまうという意味から。
「爪に火を点す」
<意味>
非常に貧しい生活をすること。また、ひどくけちなことや、倹約することのたとえ。
あまりに貧しくて、ろうそくの代わりに自分の爪に火をともすという意味。
「爪の垢を煎じて飲む」
<意味>
立派な人、優れた人に少しでもあやかろうとすること。
爪の垢のようなものでも、立派な人のものを煎じて飲めば、少しはその人にあやかれるだろうという意味。
「鶴の一声」
<意味>
大勢が議論してまとまりがつかない時に、それを押さえてすべてを決定する、権威や実力のある人の一言。
「雀の千声、鶴の一声」とも言います。
「鶴は千年、亀は万年」
<意味>
鶴は千年、亀は万年生きるということから、長寿でめでたいこと。