ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「怒髪、冠を衝(つ)く」
<意味>
髪の毛が逆立ち、冠を突き上げるほどの怒り。激怒。またその形相。
(出典:史記)
「鳶(とんび)が鷹を生む」
<意味>
平凡な親から優れた才能を持つ子供が生まれること。
「飛ぶ鳥を落とす」
<意味>
圧倒的な権力や勢力。勢い盛んなこと。
飛んでいる鳥でさえ落としてしまう勢いの意味から。
「飛ぶ鳥を落とす勢い」と使われることが多いです。
「捕らぬ狸の皮算用」
<意味>
捕まえてもいない狸の皮の値段や儲けを計算するように、まだ手に入れていないものをあてにして計画を立てること。
「算用」は金銭などの数字。
{類義語}
「飛ぶ鳥の献立」
「虎の威を籍(か)る狐」
<意味>
それほどの実力も能力もない人が、権威のある者の力をかさに威張ったり、勝手なふるまいをすること。
虎に捕らえられた狐が「私は天帝に百獣の長になるように命ぜられた。うそだと思うなら私の後について来なさい」というので、虎が狐についていくと、狐の後ろの虎を見て動物たちが逃げ出したのに、虎はみんなが狐を恐れて逃げたと思い込んだという逸話から。
「籍る」は利用すること。
(出典:戦国策)
「虎を描きて狗(いぬ)に類す」
<意味>
凡人が豪快で優れた人物の真似をして失敗し、かえって軽薄に思われてしまうということ。
「狗」は犬。立派な虎を描こうとして犬のような絵になってしまうこと。
(出典:後漢書)
「泥棒に追い銭」
<意味>
泥棒に物を盗られたうえに、お金まで渡してやること。損をしたうえにさらに損をするということ。
「団栗の背比べ」
<意味>
あまり差がなく似たり寄ったり、優れた者も見当たらないこと。
団栗をいろいろ比べてみても、どれも同じような形、大きさでほとんど区別がつかないことから。
「飛んで火に入(い)る夏の虫」
<意味>
自ら進んで危険や災難に身を投ずる愚かな行為。
明かりに集まってくる夏の虫が、燃え盛る火に飛び込んで焼け死んでしまうことから。
「鳶(とんび)に油揚げをさらわれる」
<意味>
大事なものを不意にさらわれること。
空を悠々と飛んでいる鳶が、素早く降りてきてあっという間に油揚げを奪って飛び去って行く様子から。