ことわざ・4字熟語など

ことわざシリーズ・「さ」その1

ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。

そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。



「塞翁が馬」

<意味>

人生、思いがけないことが幸運を招いたり、不幸に繋がったりするので、誰にも予測はつかないということ。そのため、やたらに喜んだり悲しんだりしてもはじまらないということ。

「塞翁」は昔、中国で北辺の国境近くに住んでいた老人。ある時、その老人の馬が逃げてしまったけれど、間もなくその馬が優れた一頭の馬を連れて戻ってきたので、人々は祝福しました。ところが、老人の子がその馬に乗って落ち、怪我をしてしまいました。でも、その子は怪我をしたために兵役を逃れて死なずに済んだという故事から。

(出典:淮南子(えなんじ))

{類義語}

「禍福は糾(あざな)える縄の如し」

「細工は流々、仕上げを御覧じろ」

<意味>

物事のやり方にはいろいろな流儀があります。だからやり方についてあれこれ口を出さずに、できあがった結果を見て批評してほしいということ。
「流々」は流儀や流派によって様々なやり方があるという意味。

「才子、才に倒れる」

<意味>

才知の優れている人は、自分の才知を過信しすぎてしくじってしまうことがあるということ。

{類義語}

「策士策に溺れる」

「先んずれば人を制す」

<意味>

相手より一歩先んじれば、断然有利になって相手を制することができるということ。

(出典:史記)

{類義語}

「先手は万手」

「酒飲み本性違(たが)わず」

<意味>

酒に酔っても、人の生来の性質は変わらないということ。

「酒は三献に限る」

<意味>

酒は適量を飲むのが良く、酔いつぶれるほど飲むなということ。
人をもてなす時、酒を三杯すすめることを一献と言い、昔はそれを三回繰り返したため。酒は三献程度がほどよいの意味から。

「酒は百薬の長」

<意味>

酒は適量を守って飲めば、どんな薬よりも優れた薬だということ。

(出典:漢書)

{類義語}

「酒は天の美禄」

「雑魚の魚(とと)交じり」

<意味>

身分不相応な場所に取るに足らない者が仲間入りしていること。大物の中に小物が交っていることのたとえ。

「猿も木から落ちる」

<意味>

優れた専門家でも、時には失敗することもあるということ。
木登りが巧みな猿でも、時には誤って木から落ちることがあるという意味から。

{類義語}

「弘法にも筆の誤り」

「去る者は追わず、来(きた)るものは拒まず」

<意味>

「私を信じられなくて私の元を去ろうとする者を引き留めるようなことはしないし、また、私を信じてやって来る者は誰でも拒まない。」
いずれに対しても、その人の心に任せて、決して無理強いはしないという度量の広さを示す言葉。

(出典:孟子)

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