ことわざ・4字熟語など

ことわざシリーズ・「お」その1

ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。

そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。



「老い木は曲がらぬ」

<意味>

年を取ってから考え方や性癖を改めようとしても難しいということ。
また、老人の頑固なことのたとえ。
老木は弾力性に乏しくて曲がりにくく、無理に曲げれば折れてしまうことから。

{類義語}

「矯(た)めるなら若木のうち」

「老いたる馬は道を忘れず」

<意味>

経験が豊かで、その方面の判断が適切であるということ。
老馬はこれまでに歩いた道を良く知っていて道に迷わないことから。

{類義語}

「亀の甲より年の劫(こう)」

「老いては子に従え」

<意味>

人は年を取ったら、我を張らずに子供のやり方に従った方が良いということ。

「大風が吹けば桶屋が喜ぶ」

<意味>
あることが原因となって、意外なところに影響を及ぼし、思いがけない結果を招くという意味。

大風が吹くと砂ぼこりが目に入り、目を病んで目の不自由な人が増えます。目の不自由な人の多くは三味線を弾くので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になり、多くの猫が捕らえられます。猫が少なくなると鼠(ねずみ)が増え、鼠は桶をかじるので、桶が売れて桶屋が繁盛するという話から。
「風が吹けば桶屋が儲かる」とも言います。

「岡目八目」

<意味>

何かをしている本人よりも、それをはたで見ている者の方が冷静に観察できるので、ことの善し悪しがよく見え、正確な判断ができるということ。

「岡目」は「傍目(はため)」とも書き、他人のしていることをはたから見ること。囲碁をわきで見ている人は、対局者よりも八目先の手まで見通すことができるという意味から。

「起きて半畳、寝て一畳」

<意味>

必要以上の富を喜んで、あくせくしてもつまらないということ。
どんな立派なお屋敷に住んでいても、人1人が占めるスペースは、起きている時は半畳、寝ている時は一畳あれば済むという意味です。

{千畳敷に寝ても畳一枚}

「奥歯に物が挟まったよう」

<意味>

心に思っていることを相手にはっきり言わないため、何か隠しているようで、思わせぶりな言い方をする様子。

「驕る(おごる)平家は久しからず」

<意味>
自分の地位を頼みとして勝手な振る舞いをしている者は、いつか滅びるという意味。
平家物語の一節「おごれる人も久しからず」から取った言葉。ただ、この元は中国の『老子』からと言われています。

「教うるは学ぶの半ば」

<意味>

人にものを教えるためには、自分でも勉強しなければならないから、半分は自分の勉強になるということ。
また、教えることによって、自分の学問も進歩するということ。

(出典:書経)

「恐れ入谷の鬼子母神」

<意味>

「恐れ入りました」をしゃれて言う言葉。
鬼子母神は、凶暴で他人の子供を食べてしまう悪い女神でしたが、仏に帰依(きえ)し、出産・育児の神となりました。
その鬼子母神を祀る寺のある現在の東京都台東区入谷と、「恐れ入りやした」の「入りや」をかけて言った言葉です。

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