ことわざ・4字熟語など

ことわざシリーズ・「く」その2

ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。

そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。



「首振り三年、ころ八年」

<意味>

尺八の修行について言ったもの。
尺八は首を振りながら吹けるようになるのに三年かかり、ころころと良い音を出すのには八年かかります。何事を成すにも相応の修練が必要ということ。

「蜘蛛の子を散らすよう」

<意味>

大勢の者がバラバラに散って逃げるさま。
蜘蛛の子の入っている袋を破ると、中からおびただしい数の子供が出てきて、四方八方に散るところから。

「暗闇の鉄砲」

<意味>

向こう見ずなことをすること。また、物事をあてずっぽうにすること。
暗闇で目標もなしに鉄砲を撃つことから。やってみても無意味なことのたとえ。

「苦しい時の神頼み」

<意味>

日頃、信心のない者でも、苦しい時や困った時には神仏に祈って助けを願うこと。転じて、日頃はあまり付き合いのない人に、困った時だけ頼ろうとすること。

「君子、危うきに近寄らず」

<意味>

教養があり徳の高い人は、常に自分を慎むものだから、危険なことにははじめから近寄らない。

(出典:論語)

「君子は豹変す」

<意味>

徳の高い立派な人は、自分の過ちに気付けば即座に改めるということ。
転じて、人が行動や態度などをがらりと変えることを言います。

「豹変」は、豹の毛皮の黄色と黒の斑点が目立つように、極めてはっきりと変わること。本来は良い方に変わる場合を言いましたが、今では悪い方に変わる場合にも使われます。

(出典:易経)

「君子は和して同せず、小人は同じて和せず」

<意味>

優れた人物は人との付き合いを大切にするけれど、自主性を失うことなく、道に外れるような点まで同調することはありません。
反対につまらぬ人間は、主体性がないからすぐに人の意見に同調するものの、利害が合わなくなるとたちまち仲が悪くなるということ。

(出典:論語)

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