ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「衣食足りて礼節を知る」
<意味>
生活に余裕がないと礼儀作法もおろそかになってしまうけれど、ゆとりができてくると、人は自然に礼儀正しく節度ある行動ができるということ。
「居候(いそうろう)、三杯目にはそっと出し」
<意味>
人の家のお世話になっている居候の立場では、食事の時でも遠慮して三杯目のおかわりはそっと出してしまうという川柳から。
「急がば回れ」
<意味>
急いでいる時こそ、落ち着いて確実にやる方が、結局は早く物事を片付けられるということ。
急ぐ時は危険の多い近道よりも、遠回りでも安全な道を行く方が、結局は早く目的地にたどり着くという意味から。
{類義語}
「近道は遠道」
「磯の鮑(あわび)の片思い」
<意味>
鮑は二枚貝の片方だけの貝殻のように見えることから、「片思い」にかけて言ったもの。
「板子(いたご)一枚下は地獄」
<意味>
昔の木造りの船は、木の下一枚は海でした。船乗りという仕事は、もし海に落ちたら死につながる危険な仕事だということ。
「痛し痒し(かゆし)」
<意味>
掻(か)けば痛いし、掻かなければ痒いことから、どちらにしても良し悪しの判断がつきにくいこと。
「痛む上に塩を塗る」
<意味>
悪いことの上にさらに悪いことが重なって起きること。
傷口が痛いところに、その傷口の上に塩を塗ればいっそう痛くなることから。
{類義語}
「泣き面に蜂」「弱り目に祟り(たたり)目」
「一事が万事」
<意味>
1つのことを見れば、そこからおおよそのことが推測できるということ。
一般には、悪い一面を見て全てがその調子でだめだろう、と思う場合に用いることが多いようです。
「一度あることは二度ある」
<意味>
良いことでも悪いことでも、一度起きたことはまた同じようなことが起こりやすいということ。特に、悪いことが起きた時は警戒した方が良いという意味。
{類義語}
「二度あることは三度ある」
「一難去ってまた一難」
<意味>
一度難を逃れても、次々と困難や災難が襲ってくること。
{類義語}
「虎口(ここう)を逃れて竜穴に入る」「前門の虎後門の狼」