ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む」
<意味>
酒の飲み始めは楽しんで飲むけれど、そのうちただ惰性で飲むようになり、やがては酒に飲まれて悪酔いしてしまうということ。酒はほどほどに飲めという戒め。
「人と屏風は直(す)ぐには立たぬ」
<意味>
人間、正しいと思うことをやみくもに通そうとするだけで、他人と折り合わなければ世の中をうまく渡っていけないということ。
「直ぐ」は真っすぐの意味。屏風は折り曲げないと立たないように、人間も真っ直ぐなだけではだめだということ。
「人の噂も七十五日」
<意味>
噂は長続きしないから気にするなということ。
世間で人が噂をするのも一時的なもので、七十五日もすれば飽きられ、自然に忘れられてしまうという意味から。
「人の心は九分十分(くぶじゅうぶ)」
<意味>
人の考えることは似たようなもので大差はないということ。
「人の子の死んだより我が子の転(こ)けた」
<意味>
人は誰でも自分の利害を重視する、気にかけるということ。
他人の子が死んだことよりも、自分の子が転んだことの方が一大事だという意味。親にとって自分の子ほどかわいくて大切なものはないということ。
「人のふり見て我がふり直せ」
<意味>
他人の姿や行動を見ることによって、自分の悪い点を改めるよう心がけよということ。
「ふり」は姿や態度、行いのこと。
{類義語}
「他山の石」
「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」
<意味>
他人のものを利用して、抜け目なく自分の目的を果たそうとすること。
自分のまわしは使わずに、他人のものを借りて相撲を取るという意味から。
{類義語}
「人の牛蒡(ごぼう)で法事する」
「人は見かけによらぬもの」
<意味>
人は外見だけではその能力や性質を判断できないもの。外見と中身は往々にして異なることが多く、意外な一面を持っているものであるということ。
「人は病の器(うつわ)」
<意味>
人の体はさまざまな病気にかかりやすいということ。
人間の体は、複雑かつ微妙にできているから、ちょっとしたことが原因で故障し、病気になりやすい。まるで病気の入れ物みたいなものだという意味から。
「人、木石(ぼくせき)にあらず」
<意味>
人間は木や石と違って、喜怒哀楽様々な感情を持っているということ。
(出典:白居易)