ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「百害あって一利なし」
<意味>
弊害ばかりたくさんあって、利点は全くないということ。悪い影響を及ぼすだけで良いことは何もありません。
「百日の説法、屁一つ」
<意味>
長い間苦労してきたことが、ほんのちょっとした失敗のために無駄になってしまうこと。
百日間も厳かにありがたい説法を説き続けてきたお坊さんが、おならを一つしたために厳粛な雰囲気が壊れ、せっかくの説法のありがたみが消し飛んでしまうという意味から。
{類義語}
「磯際で船を破る」
「百日の労、一日の楽」
<意味>
働くばかりではなく、時には休む方が良いということ。
百日も長い間労働したら、一日ゆっくりと休養するのが良いという意味から。
(出典:孔子家語(こうしけご))
「百聞は一見に如かず」
<意味>
人の話を何度も聞くよりも、実際に自分の目で見て確かめる方がよく分かるということ。
百回も人から聞いて知ることは、実際に1回見ることに及ばないという意味から。
(出典:漢書)
「百里を行く者は九十里を半ばとす」
<意味>
何事もあと少しというところを乗り越えるのが苦しく難しい。だから、九分通り済んだあたりを半分と心がけよということ。
百里の道のりを行こうとする者は、九十里まで来てやっと半分歩いたと考えよという意味から。
(出典:戦国策)
「瓢箪で鯰を押さえる」
<意味>
どうとらえて良いのか見当がつかない、また、さっぱり要領を得ないということ。
丸くてつるつるした瓢箪では、ぬるぬるした鯰を押さえつけることができないという意味から。略して「瓢箪鯰」とも言います。
「瓢箪に釣り鐘」
<意味>
差がありすぎてまるで比べ物にならないもの。また、釣り合いがとれないこと。
瓢箪も釣り鐘も同じようにぶら下げることはできるけれども、重さも大きさも全く違っていることから。
「貧すれば鈍する」
<意味>
貧乏すると、日々の暮らしのことで頭がいっぱいになり、物事に対して鈍感になって心がさもしくなるということ。
「貧にして楽しむ」
<意味>
貧しい境遇にあっても、天命に従って正しい道を行うことを楽しむ。また、貧乏は貧乏でも、それ相応の楽しみ方があるということ。
君子の心境・心得を言った言葉から。
(出典:論語)
「貧乏暇なし」
<意味>
貧乏で生活に追われ、働かなくてはならないから、休む暇もないということ。