ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「八十八夜の別れ霜」
<意味>
立春から数えて八十八日目に当たる八十八夜(5月2日頃)の頃の霜を最後にして、それ以後は天候も落ち着き、霜も降りなくなるということ。種子まき時期の目安として言う言葉。
「別れ霜」は、その年最後に降りる霜のこと。
「初物七十五日」
<意味>
初物を食べると、寿命が七十五日延びるということ。
「初物」はその季節に初めてできた穀物・果物・野菜や、盛りの季節に先駆けて獲れたはしりの魚など。初物のうまさや新鮮さを珍重する言葉。
「鳩が豆鉄砲を食ったよう」
<意味>
思いがけないことに驚いて、目を見張ったりきょとんとしている様子。
「豆鉄砲」は豆を弾にしたおもちゃの鉄砲。鳩が豆鉄砲で好物の豆をぶつけられて、丸い目をさらにまるくしてびっくりしている様子から。
「花一時、人一(ひと)盛り」
<意味>
花が美しく咲き誇るのもわずか数日間であるように、人間も華やかな時期は短いということ。
{類義語}
「花七日」
「花盗人は風流のうち」
<意味>
花の美しさに惹かれて花の枝を折って盗むのは、花の美しさに惹かれた余りのことで、風流心のあらわれであって、とがめだてるには及ばないということ。
花(特に桜)の枝などをつい折った時の言い訳などに使われます。
「花は桜木、人は武士」
<意味>
花では桜、人の中では武士が最も優れているということ。
花の中では桜が一番美しい。また人では、桜の散り際に似て死に際の潔い武士が一番であるということ。また、桜がぱっと咲いてぱっと散るように、武士はいつでも潔く死ねる覚悟がなくてはならないということ。
「花は根に、鳥は古巣に」
<意味>
経過はいろいろでも、物事はすべてその元に帰るということ。
花は咲き終わると木の根元に落ちて肥料となり、飛んでいる鳥もいずれは自分の巣へ帰ることから。
「花も実もある」
<意味>
外見が美しいだけでなく、中身も充実していること。また、道理も人情もわきまえた処理の仕方などのたとえ。
木や枝に美しい花が咲くだけでなく、実もつくという意味から。
「歯に衣(きぬ)着せぬ」
<意味>
遠慮しないで思ったままずけずけとものを言う様子。相手にとって多少不快なことや厳しいこともはっきり言うこと。
「早起き三両、倹約五両」
<意味>
早起きと倹約はともに大きな利益になるということ。
早起きすると三両、倹約すると五両の得になるという意味から。