ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「能ある鷹は爪を隠す」
<意味>
人より優れた能力を持つ人は、その才能をむやみに誇示することはないということ。
獲物を捕る能力に秀でた鷹は、獲物を捕る時以外は鋭い爪を隠しているという意味から。
「嚢中(のうちゅう)の物を探るが如し」
<意味>
いとも簡単にできるということ。
「嚢中」は袋の中という意味。まるで袋の中の物を手で探り取るようなものだという意味から。
(出典:新五代史)
「残り物に福がある」
<意味>
人が取った後、最後まで残っていたものには意外に良い物があります。人とは争わない遠慮深い人に思いがけない幸運が恵まれるということ。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
<意味>
苦しいことでも、過ぎてしまえば忘れてしまうということ。また、苦境の時に受けた恩も、楽になると忘れてしまうということ。
熱いものを飲んでも、飲み下してしまえば、熱かった苦痛をけろりと忘れてしまうという意味から。
{類義語}
「暑さ忘れれば陰忘れる」
「上り一日、下り一時(いっとき)」
<意味>
物事は作り出す時には多くの時間と努力を必要とするけれども、壊れるのはあっという間だということ。
坂道を上るのは1日かかるけれど、下る時にはわずかな時間しかかからないという意味から。
「鑿(のみ)と言えば槌(つち)」
<意味>
よく気が利くことのたとえ。
「鑿を取ってくれ」と言われたら、鑿を打つ槌も同時に添えて出すという意味から。
「乗りかかった船」
<意味>
いったん物事を始めたり、かかわりを持ってしまった以上、途中でやめるわけにはいかなくなるということ。
乗った船がいったん岸を離れれば、目的地に着くまで途中で船から降りることはできないという意味から。
「暖簾(のれん)に腕押し」
<意味>
相手がこちらに応ずるような反応がまるでないこと。手応えも張り合いもないということ。
暖簾を相手に腕押し(腕相撲)をするようなものだという意味から。
{類義語}
「糠(ぬか)に釘」