ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「二度あることは三度ある」
<意味>
同じようなことが二度も続いて起きれば、もう一度起きる可能性が高いので、十分に用心した方が良いということ。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」
<意味>
一度に2つのものを得ようと欲張ると、どちらもうまくいかなくなるということ。
二羽の兎を同時に追いかけて捕えようとする者は、結局一羽すら捕まえることもできないという意味から。
{類義語}
虻蜂(あぶはち)取らず
「二の舞を演じる」
<意味>
前の人と同じ失敗をしてしまうこと。古くは、人の後ろに出てそのまねをすることを言いました。
雅楽の「二の舞」から出た言葉。「案摩(あま)」の次に演じられる舞で、「案摩」の舞をまねて失敗するという筋立てであることから。
「女房、鉄砲、仏法」
<意味>
女性の力によって雰囲気が和やかになり、鉄砲の威力によって治安が保たれ、仏法によって人は正しい心に導かれ、この世がうまく治まるということ。
「女房と畳は新しいほうがよい」
<意味>
新しいものは何でも気持ちが良いということ。
女房と畳は新しい方が新鮮で気分が良いという意味から。
⇔[対義語]
「女房と味噌は古いほどよい」
「女房と味噌は古いほどよい」
<意味>
味噌は古くなるほど熟成して味がよくなります。女房も長く連れ添うにつれて、互いの理解が深まり円満さも増していくということ。
⇔[対義語]
「女房と畳は新しいほうがよい」
「女房の妬くほど亭主もてもせず」
<意味>
妻はちょっとしたことでやきもちをやくけれど、思っているほど夫はもてていないということ。
「鶏を割くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いん」
<意味>
小さなことを処理するのに、大人物や大規模な方法はいらないということ。
孔子の弟子である子遊は武城の役人となり、町を立派に治めていました。それを見た孔子が、子遊に言った言葉です。
武城のような小さな町を治めるのに、子遊の手法は大げさすぎると孔子の目に映ったのですが、子遊は孔子の教え通りに治めているのだと反論します。
それには孔子も「冗談だよ」と言うしかなかったと伝えられています。
(出典:論語)