ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「小さく生んで大きく育てる」
<意味>
子供は、小さい赤ん坊を楽に産んで大きく育てるのが良いということ。事業なども、小さい資本からだんだん大きくしていくのが良いやり方だということ。
「知恵は小出しにせよ」
<意味>
持っている知恵を一度に出し切ってしまうと、肝心な時に良い考えが浮かばない。いざという時のために、少しずつ知恵を出してゆくのが賢明なやり方だということ。
「知恵は万代(ばんだい)の宝」
<意味>
優れた知識というものは、その人ひとり一代の宝ではなく、後々の時代まで役に立つ宝であるということ。
「竹馬の友」
<意味>
幼い頃、竹馬に乗って一緒に遊んだような友達。おさななじみのこと。
「知者は惑わず勇者は懼(おそ)れず」
<意味>
知恵のある者は、物事を何でもよく知っているので判断に迷うことがなく、勇気ある者は何事にも自信をもって行動し、恐いものがないということ。
(出典:論語)
「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」
<意味>
知恵のある者は、その知がよどみなく流れる水に似ているので、水を好み楽しむ。また、人徳を備えたものは心静かで物事に動じない大きな山に似ているので、山を好み楽しむということ。
「治に居て乱を忘れず」
<意味>
平和な時でも、世の中が乱れていた時のことを忘れてはいけないという意味。物事が順調な時でも万一の場合を考えて、その用意を怠ってはいけないということ。
(出典:易経)
「血は水よりも濃い」
<意味>
血のつながりのある者は、他人よりも結びつきが強く頼りになるということ。
また、人の性格や特性は遺伝によるところが大きいという意味にも使われます。
⇔[対義語]
「兄弟は他人の始まり」
「茶腹も一時」
<意味>
お茶を飲めば、一時空腹はしのげます。わずかなものでも、一時しのぎにはなるということ。
「忠臣は二君に仕えず」
<意味>
忠義を重んじる臣下は、生涯一人の主君にしか仕えないということ。
(出典:史記)
{類義語}
「貞女は二夫に見(まみ)えず」
「長者の万灯より貧者の一灯」
<意味>
お金持ちが一万もの灯明をともすよりも、貧しい者が心を込めてともす一灯の方が価値があるという意味。見栄を張った多くのものより、たとえわずかでも真心のこもったものの方が尊いということ。
お釈迦様が阿蘭世(あじゃせ)王に招待された時の帰り道で、王のともした万の灯明はその多くが消えてしまったけれど、貧しい老女が工面して捧げた一灯は消えずに、一晩中明るく輝き続けたという故事から。
(出典: 阿蘭世王受決経)
「長所は短所」
<意味>
長所をあてにしていると、思わぬ失敗をしたりするもの。長所も考えようによっては短所にもなるということ。
「提灯持ち川へはまる」
<意味>
人を先導したり、人の手先になって動こうとする者が、先に失敗してしまうということ。
人の足下を照らす提灯持ちは、自分の足元がよく見えていないため、先に川に落ちてしまうという意味。
「頂門の一針」
<意味>
人の痛いところを突く、厳しい忠告のたとえ。
「頂門」は頭の頂。針を頭のてっぺんに突き刺すという意味から。
「塵も積もれば山となる」
<意味>
塵のようにわずかなものでも、たくさん積み重ねると、山のように大きなものになるということ。
どんな小さな物でもおろそかにしてはいけないということ。倹約、蓄財のたとえとしても使われます。