ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「対岸の火事」
<意味>
自分には危害が及ばず、なんの影響もないということ。
向こう岸の火事はこちらの岸には飛び火してくる危険はありません。安全なところから高みの見物をするようなもの。
「大吉は凶に還る」
<意味>
縁起の良い吉も過ぎればかえって凶にかえるという意味。良いことばかりは長く続かないこと。
易の卦から出た言葉。
「大賢は愚なるが如し」
<意味>
非常に賢い人は普段、知識や知性を表には出さないので、一見、愚かな人のように見えるということ。
{類義語}
「大巧は拙(せつ)なるが若(ごと)し」
「大山鳴動して鼠一匹」
<意味>
大げさに騒いだ割には、たいしたことのない結果に終わること。
大きな山が音を鳴り響かせて動くので何事かと見ていたら、鼠が一匹出てきただけだったという意味。「大山」は「泰山」とも書きます。
「大事の前の小事」
<意味>
大きなことをしようとする時には、小さなことにも気を配って慎重にしないと、油断から失敗を招く恐れがあるということ。
また、大きな目的の前には、小さな犠牲はやむを得ないということ。
「大事は小事より起こる」
<意味>
ちょっとした不注意や小さな油断が、往々にして大きなことを引き起こす原因になるということ。
「大は小を兼ねる」
<意味>
大きな物は小さな物の代わりにもなるが、小さな物は大きな物の代わりにはならない。小さい物より大きめの物の方が役に立つということ。
「大欲は無欲に似たり」
<意味>
大きな望みを抱いている人は、目先の小さな利益にはこだわらないので、一見、無欲であるかのように見えるということ。
また、あまりにも欲深い者は失敗しやすいので、なんの利益も得られず、結局は欲のない者と同じ結果になるということ。
「高みの見物」
<意味>
高い場所から騒ぎを見物するように、利害のない立場からなりゆきを興味本位に傍観すること。
「竹屋の火事」
<意味>
腹を立てて言いたい放題にぽんぽんものを言うこと。
竹屋が火事になると、竹がはじけてぽんぽんとにぎやかな音をたてることから。