ことわざ・4字熟語など

ことわざシリーズ・「せ」その2

ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。

そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。



「千軒あれば共過ぎ」

<意味>

家が千軒もあるところならば、その中で互いに売買や雇用の関係が結べて、住む人たちが共に生計を立てていけるということ。
「共過ぎ」は多数の者が互いに需要と供給の関係を補いながら生活していくこと。

「千石取れば万石羨(うらや)む」

<意味>

人の欲望は次から次へと大きくなり、際限がないということ。
一千石の俸禄をもらえるようになると、一万石を取る者をうらやむようになるという意味から。

{類義語}

「隴(ろう)を得て蜀を望む」

「前車の覆るは後車の戒め」

<意味>

昔の人の失敗は今の人の戒めとなるということ。
前を進む車がひっくり返るのを見て、後を行く車が戒めとするという意味から。

(出典:漢書)

「千丈の堤も螻蟻(ろうぎ)の穴をもって潰(つい)ゆ」

<意味>

ちょっとした油断や不注意から、大きな失敗や損害が生じるということ。

「千丈」は非常に長いことのたとえ。「螻蟻」は螻(けら)と蟻(あり)。
千丈もの大きな堤防でも、螻や蟻が開ける小さな穴が原因で崩れてしまうという意味から。

(出典:韓非子)

「船頭多くして船山へ上る」

<意味>

指揮をとる人が何人も居るためにまとまりがつかず、事がうまく運ばなかったり、思いがけない方向に物事が進んでしまうということ。
船頭が多く居て、銘々が指図すると、船が山へ上ってしまうという意味から。

「膳部揃うて箸を取れ」

<意味>

物事はあせらずに準備がすっかり整ってから始めよということ。
食事は料理が全てお膳に出揃ってから箸を取りなさいという意味から。
「膳部」は膳に乗せる料理のことで、「全部」とかけたもの。

「千里の道も一歩から」

<意味>

物事は全て一足飛びにできるものではなく、どんな大きなことでも、ごく手近なところから始まるということ。
千里もの遠い行程も、足を踏み出した一歩から始まるという意味から。

{類義語}

「高きに登るは低きよりす」

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