ことわざ・4字熟語など

ことわざシリーズ・「こ」その2

ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。

そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。



「巧言令色鮮(すくな)し仁」

<意味>

言葉を飾り、へつらう者には仁の心が欠けているということ。
「巧言」は口先でたくみに誘うこと。「令色」はへつらうような顔つきをすること。

(出典:論語)

「考は百行の元」

<意味>

親孝行は、あらゆる善行の基本となるものであるということ。
「百行」は全ての善い行いの意味。

「弘法、筆を択(えら)ばず」

<意味>

名人や達人などと呼ばれるような人は、道具の良し悪しを問題にしない。仕事の出来不出来は腕前によるものということ。
書の名人、弘法大師(空海)は、筆の良し悪しに関わらず常に立派な文字を書いたことから。

「紺屋(こうや)の明後日」

<意味>

約束や期日があてにならないこと。
「紺屋」は染物屋。染物屋の仕事は、天気に左右されるので「明後日にはできます」と言いながら期限を延ばすことが多いため。

「故郷へ錦を飾る」

<意味>

地位や名誉、富などを手に入れて、晴れがましい姿で古郷へ帰ること。
美しい高価な着物に着飾って故郷へ帰るという意味から。

{類義語}

「衣錦の栄」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」

<意味>

何事も危険を冒さなければ目的を達成したり大きな成果を得ることができないということ。
虎の住むほら穴に入らなければ虎の子は得られないという意味から。

(出典:後漢書)

「虎仮の一心」

<意味>

愚かな者でも、一心に行えば優れたことができるということ。

「心の鬼が身を責める」

<意味>

良心の呵責(かしゃく)にさいなまれること。
「心の鬼」は良心の呵責の意味。

「心安いは不和の基(もと)」

<意味>

あまり親しすぎると、遠慮がなくなってかえって仲たがいの基になるということ。

「小姑一人は鬼千匹にむかう」

<意味>

嫁の身にとって小姑はたった一人でも千匹の鬼にも匹敵するほどやっかいな存在だということ。
「小姑」は配偶者の兄弟姉妹。「むかう」は匹敵するという意味。

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