ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「有為転変(ういてんぺん)は世の習い」
<意味>
世の中のありさまや物事は移り変わりが激しく、少しの間も止まることがないという意味。
「魚心あれば水心」
<意味>
こちらが好意を示せば、相手も好意をもって接するようになるということ。
また、相手の出方次第で、こちらにもそれに応ずる用意があること。
「有卦(うけ)に入る」
<意味>
幸運が続き、全てがうまくいくこと。
「有卦」は陰陽道の言葉です。有卦に入ると良いことが7年間続くということから。
「烏合(うごう)の衆」
<意味>
カラスの集まりのように、寄り集まっただけで規律も統制も取れていない群衆のこと。
(出典:後漢書)
「牛に引かれて善光寺参り」
<意味>
人に連れられるまま出かけていくこと。
また、自分の意志からではなく、他からの誘いで良い方向へ導かれることのたとえ。
昔の話。長野県の善光寺の近くに住んでいた老女がさらしておいた布を、隣家の牛が角に引っ掛けて走って行ってしまいました。
牛を追いかけているうちに善光寺に駆け込み、それが縁で信心することになったという説話から。
「牛の角を蜂が刺す」
<意味>
牛の角を蜂が刺しても、痛くもかゆくもないことから、なんとも感じないことのたとえ。
{類義語}
「鹿の角を蜂が刺す」
「牛を馬に乗り換える」
<意味>
足の遅い牛から足の速い馬に乗り換えるように、劣っているものから優れたものへと選択肢を変えること。
「嘘から出た実(まこと)」
<意味>
嘘や冗談が本当になってしまうこと。
{類義語}
「瓢箪(ひょうたん)から駒が出る」
「嘘も方便(ほうべん)」
<意味>
嘘も時と場合によっては物事を円満に運ぶための手段となる場合があるということ。
「方便」は、目的を遂げるための便宜的な手段のことです。
「うだつが上がらぬ」
<意味>
なかなか逆境から抜け出せず、いつまでたっても出世や成功ができない様子。
「うだつ」は梁の上に立てて棟(むな)木を支える短い柱のことです。
梁だけでうだつも上げられないような粗末な家にしか住めないという意味から。