ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」
<意味>
新しい思想や表現は、それにふさわしい新しい方法、手法を用いるべきだということ。
(出典:新約聖書・マタイ伝)
「中(あた)らずと雖も(いえども)遠からず」
<意味>
的中とまではいかないけれども、あながち外れてもおらず、ほぼ的を射ているという意味。
中らずは当たらずとも書きます。
(出典:大学)
「当るも八卦(はっけ)、当らぬも八卦」
<意味>
占いは当たることもあれば外れることもあるので、あまり気にすることはないという意味。
八卦は易、占いのことです。
「彼方(あちら)立てれば此方(こちら)が立たぬ」
<意味>
片方に都合が良いようにすれば、もう一方では都合が悪くなるという意味。どちらも同時に満足させるのは難しいということ。
立てるは顔を立てるという意味です。
{類義語}
「出船(でぶね)に良い風は入り船に悪い」
「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」
<意味>
一度の失敗に懲りて、次から不要な心配や用心をすること。
羹は熱いお吸い物。膾は酢で和えた冷たい料理。
{類義語}
「蛇に噛まれて朽ち縄に怖ず(おず)」
(出典:楚辞)
「後の雁が先になる」
<意味>
仕事などで後から来た人が先の人を追い越してしまうこと。若い人が年長の人より先に死んでしまうこと。
列をなして飛ぶ雁の群れが、入れ代わりながら飛ぶ様子から。
「後は野となれ山となれ」
<意味>
やるべきことをやったならば、あとは運任せでなるようになれ、ということ。
「あの声で蜥蜴(とかげ)食らうか時鳥(ほととぎす)」
<意味>
人の性格は見かけでは分からないこと。
「美しい声で鳴くあのほととぎすが、意外なことにとかげを食べているのか…」と詠んだ江戸時代の俳人、宝井基角(たからいきかく)の句から。
「 雨垂れ石を穿つ(うがつ) 」
<意味>
小さな努力でも、辛抱強く、根気よく続けていればいつかは成功に結びつくということ。
ちいさな雨垂れでも、長い年月、同じところに落ち続ければ、石に穴をあけることから。
「点滴石を穿つ」とも言います。
「雨夜の月」
<意味>
存在を想像するだけで、現実に見ることはできないもの。
雨夜の月はどこかに出ていることは想像できても、目には見えないことから。
{類義語}
「雨夜の星」