ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「名所に見所なし」
<意味>
景勝の地として名高い場所の多くは、案外たいしたことはなく、実際に訪ねてみるとがっかりすることが多い。名声は必ずしも実を伴っていないということ。
{類義語}
「名物に旨い物なし」
「名人は人を謗(そし)らず」
<意味>
名人ともなれば、他の人の未熟さや短所をとがめだてするようなことはしないということ。
「目から鼻へ抜ける」
<意味>
非常に賢くて物事の理解が素早いこと。また、手抜かりのないさまのたとえ。
「目で目は見えぬ」
<意味>
他人のことはよく分かっても、自分のことは分かりにくいというたとえ。
「目には青葉、山時鳥(やまほととぎす)、初鰹」
<意味>
初夏の代表的な風物を詠んだ句。
江戸時代の俳人・山口素堂の句から。
「目の上の瘤(こぶ)」
<意味>
自分より地位や実力が上で、目障りで邪魔に感じる人のこと。
目の上にある瘤はうっとうしくて気になることから。「目の上のたん瘤」とも言います。
「目は口ほどに物を言う」
<意味>
なにも言わなくても、目は口で言うのと同じくらい、気持ちを相手に伝えることができるということ。また、言葉ではごまかしていても、目を見れば真偽のほどは分かってしまうということ。
「目は心の鏡」
<意味>
目を見れば、その人の心が正しいか正しくないか、また、言っていることが嘘か本当かよく分かること。
目はその人の内心を映し出す鏡であるという意味から。
(出典:孟子)
「目病み女に風邪ひき男」
<意味>
目の病気にかかった女性は、そのうるんだ目が色っぽく、風邪をひいた男性はのどに白い布を巻いた様子が小粋に見えて、どちらも魅力的だということ。