ことわざ・4字熟語など

ことわざシリーズ・「か」その3

ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。

そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。



「壁に耳あり障子に目あり」

<意味>

秘密の話は漏れやすいということ。また、漏れやすいから注意するべきだという戒め。

密かに話しているつもりでも、耳を壁につけて聞いている者が居るかもしれないし、障子に穴を開けて覗いている者が居るかもしれないという意味から。

「果報は寝て待て」

<意味>

幸運は求めようとして得られるものではありません。人事を尽くした後は、気長に運が向いてくるのを待った方が良いということ。

「果報」は前世の行為の結果として現世で受ける報いの意味で、善悪どちらの意味も持ちますが、しだいに果報=幸運の意味を持つようになりました。

「鴨が葱を背負って(しょって)くる」

<意味>

都合の良いことが重なって、ますます都合が良くなること。

鴨鍋に使う鴨が、葱まで背負ってやってくるという意味から。
多くは、お人好しが人に利益を与える材料を揃えてやってくることを言います。略して「鴨葱」とも言います。

「烏の行水」

<意味>

入浴時間が極めて短く、よく洗いもせずにさっさと出てしまうこと。
烏の短い水浴びの様子から。

「画竜(がりょう)点睛を欠く」

<意味>

最後の仕上げが不十分であったために、全体的に不完全になってしまったり、引き立たなかったりすること。

「画竜点睛」は「竜を画(えが)いて睛(ひとみ)を点ず」と読みます。
絵の名人が竜の絵を描き、最後に瞳を入れたら天に昇ったという故事から、大事な仕上げを意味します。その仕上げを欠いてしまうということ。

「借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔」

<意味>

借金する時は、相手の機嫌を取ろうと穏やかな顔をするけれども、返済時には不機嫌な顔をするということ。
「地蔵顔」は地蔵菩薩に似た優しい顔。「閻魔顔」は閻魔大王のような恐ろしい顔。

「枯れ木も山の賑わい」

<意味>

あまり役に立たないものでも、ないよりはあった方がよいということ。
枯れ木でもいくらかは山に趣を添えるという意味。本人がへりくだって言う場合に用います。

「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」

<意味>

相手側と自分側の情勢を十分に把握したうえで戦えば、たとえ百回戦っても、敵に負けることはないということ。

(出典:孫子)

「かわいい子には旅をさせよ」

<意味>

子供はついかわいがり甘やかしがちになるが、子供の将来を思うなら、世間に出してつらさや苦しさを体験させた方が良いということ。

昔は今以上に親元を離れて遠方に働きに出るのもつらいことだったし、単なる旅行でも、交通が不便で苦しいものであったことから。

{類義語}

「獅子の子落とし」

「かわいさ余って憎さが百倍」

<意味>

かわいいと思っていた者でも、一旦憎いと思うようになると、その憎しみは何倍にも激しくなるということ。

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