ことわざ・4字熟語など

ことわざシリーズ・「え」

ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。

そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。



「易者、身の上知らず」

<意味>

人の身の上についてはあれこれと言えるが、いざ自分のことになると、正しい判断ができないこと。

{類義語}

「人相見の我が身知らず」

「枝を伐って根を枯らす」

<意味>

物事の処理はまず手近なこと、簡単なことから始めて、徐々に根本的な部分を始末した方が良いということ。

木を枯らすためには、いきなり根に手を入れず、まず細い枝を切り落としてから根を枯らした方が良いという意味です。

「得手に帆を揚げる」

<意味>

追い風に帆を揚げるように、自分の得意な分野で絶好の機会が到来し、ここぞとばかりに勇み立つ様子。

{類義語}

「追い風(おいて)に帆を揚げる」

「江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ」

<意味>

江戸っ子は、その日のお金はその日のうちに使うことを粋としています。
そのきっぷの良さ、金離れの良さをあらわした言葉。
「宵越しの銭」は、一夜持ち越す金のこと。
「江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ」とも言います。

「絵に描いた餅」

<意味>

絵に描いた餅は、どんなにおいしそうでも食べられない。想像や話だけでは現実的ではなく、役に立たないことのたとえ。
「画餅(がべい)」とも言います。

「蝦(えび)で鯛を釣る」

<意味>

海老のような小さなもの、わずかな元手で鯛のような立派なものや大きな利益を得ること。
略して「えびたい」とも言います。

「鴛鴦(えんおう)の契り」

<意味>

仲むつまじい夫婦のこと。
鴛鴦はおしどりのこと。いつも雌雄が寄り添っていることから。「おしどり夫婦」もここから来ています。

「縁の下の力持ち」

<意味>

あえて人目につかない所で他人のために骨を折ること。また、表舞台で活躍している人を陰で支える人のこと。

「縁は異なもの、味なもの」

<意味>

男女の縁や結びつきは常識や理屈では予想できない不思議なもの、興味深いものだということ。

「遠慮なければ近憂あり」

<意味>

先々を見越した深い考えがないと、身近に色々と心配事が出てくるということ。
「遠慮」は先々のことを思慮すること、「近憂」は身近な憂い事。

(出典:論語)

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