ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「猫に木天蓼(またたび)」
<意味>
大好物のたとえ。また、与えれば効果が著しく現れるもの。
「またたび」はマタタビ科のつる性植物で猫の大好物。
「猫の手も借りたい」
<意味>
非常に忙しくて、誰でもいいから手伝ってくれる人手がほしいということ。
役に立つはずのない猫の手でも借りたくなるという意味から。
「猫の額」
<意味>
土地などの面積がきわめて狭いことのたとえ。
猫の額が狭いとされるところから。
「猫も杓子(しゃくし)も」
<意味>
誰もかれもみんな。
猫の手と杓子の形が似ているところから。
女も子供もという意味の「女子(めこ)も弱子(じゃくし)も」が転じたものともいわれています。
「寝た子を起こす」
<意味>
ようやく落ち着いた問題を蒸し返したり、余計なことをしてやっかいな事態をまた引き起こすということ。
また、せっかく忘れかけたことを思い出させるようなことをするたとえ。
寝た子をわざわざ起こして泣かせるという意味から。
「寝た間は仏」
<意味>
苦労や心配があっても、寝ている間はすべて忘れて仏のような心になれるということ。また、どんな悪人でも眠っている間は無心で仏のようであるということ。
{類義語}
「寝る間は極楽」
「寝耳に水」
<意味>
全く思いがけない意外な出来事。不意なことに驚くことのたとえ。
寝ている時に不意に耳に水を入れられて驚くことから。また、寝ている間に洪水の音を耳にして驚くことから。
{類義語}
「青天の霹靂」
「寝る子は育つ」
<意味>
よく眠るのは健康な証拠で、そういう子供は丈夫に大きく成長するということ。
「年貢の納め時」
<意味>
長い間悪いことをしてきた者がついに捕らえられて罪に服すべき時。また、悪事に限らず、ずっと続けてきたことに見切りをつけて改める時という意味。
滞納していた年貢を清算する時という意味から。
「念には念を入れよ」
<意味>
注意したり確認した上にもさらに注意をせよという意味。手抜かりのないように細かく気を配ること。
「念」は細かいところにも気を配り、注意をするという意味。
{類義語}
「石橋を叩いて渡る」