ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「灯火、親しむべし」
<意味>
さわやかな秋の夜長は、明かりに親しみ本を読むのに最適だということ。
(出典:韓愈)
「堂が歪んで経が読めぬ」
<意味>
いろいろと口実をつけ、自分の誤りや失敗をごまかすこと。また、理屈ばかりで実行が伴わないこと。
怠け者の僧が、うまく経が読めないのはお堂が歪んでいるからだと、筋違いな言い訳をしたことから。
「同舟(どうしゅう)、相救う」
<意味>
同じ舟に乗っていれば、舟が沈みそうな時には、見ず知らずの他人であっても力を合わせて助け合います。仲が悪かったり見知らぬ者同士でも、いざという時、利害が一致すれば互いに助け合うということ。
「灯台、下(もと)暗し」
<意味>
身近すぎるため、気づかないことや分からないことがあるということ。
「灯台」は、室内用の燭台のこと。まわりは明るいけれども、燭台の真下は陰になって暗いことから。
{類義語}
「近くて見えぬは睫(まつげ)」
「問うに落ちず語るに落ちる」
<意味>
人から問いかけられる時には用心して隠していることを漏らさないよう注意するけれども、自分から話をしている時には、ついうっかり口をすべらせて本当のことを話してしまうということ。
「落ちる」は白状するという意味。
「堂に升(のぼ)りて室に入らず」
<意味>
学問や芸がある程度の水準には達しているが、まだ奥義を極めるまでには至っていないということ。
「堂」は表座敷、客間、「室」は奥の間。表座敷に上がった程度で、奥の間はまだ先にあるという意味。
(出典:論語)
「同病、相憐れむ」
<意味>
同じ悩みを持つ者や恵まれない境遇に居る者同士は、互いの気心も知れるので、同情し合うということ。
同じ病に苦しむ者同士は、その辛さも分かるので、互いになぐさめ合うという意味。
(出典:呉越春秋)
「道理百遍、義理一遍」
<意味>
筋の通った道理を百回聞かせるよりも、たった一度、義理を尽くした理屈抜きの行為を見せることの方が、人の心を動かすということ。
「遠い親戚より近くの他人」
<意味>
遠くに住んでいる親戚より、近くに住んでいる他人の方が、いざという時に頼りになるということ。
{類義語}
「遠水近火を救わず」
「遠くて近きは男女の仲」
<意味>
離れていて縁遠いかのように見えても、男女の仲というものは、意外に結ばれやすいものだということ。