ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「正鵠(せいこく)を射る」
<意味>
矢が的の中心をついている。要点・核心・急所をついていること。
「正鵠」は急所・要点の意味で「せいこう」とも読みます。
「清濁、併せ飲む」
<意味>
善人も悪人も、善悪の分け隔てもなく、来るものすべてあるがままに受け入れる、広く度量の大きいこと。
大海は、清流も濁流も区別することなく一緒に受け入れるという意味。清流を善人に、濁流を悪人にたとえて言います。
「青天の霹靂(へきれき)」
<意味>
思いがけなく起こる突然の大事件や出来事のこと。
また、突然受ける思いもよらない衝撃。
「青天」は青空、「霹靂」は雷鳴の意味。
(出典:陸游)
{類義語}
「寝耳に水」
「声涙、俱に下る」
<意味>
涙とともに語る、涙ながらに語る様子。
感情が激して、声と涙が一緒になって流れ下るの意味から。
(出典:晋書(しんじょ))
「席暖まるに暇(いとま)あらず」
<意味>
非常に忙しいこと。
ひとところに腰を下ろして、その席が暖まる時間すらないの意味から。
(出典:韓愈(かんゆ))
「赤貧洗うが如し」
<意味>
ひどく貧乏で、洗い清めたように何一つ持っていないという様子。
「赤」はむなしい、全くないの意味。全てを洗い流してしまったかのように何もないほどの貧乏の意味から。
「世間知らずの高枕」
<意味>
世の中の厳しい動きも知らずにのんびり、平然と暮らしていること。世間と関わりなくのんびり暮らす人のことを皮肉っていう言葉。
「銭ある時は鬼をも使う」
<意味>
金銭の蓄えさえあれば、どんな人でも自分の思いのままに使えるということ。金銭の持つ力の大きいことを言ったもの。
銭があればたとえ恐ろしい鬼でもそれを使って仕事をさせることができるの意味から。
{類義語}
「地獄の沙汰も金次第」
「背に腹は代えられぬ」
<意味>
大事なことのためには、他の小事が犠牲になるのもやむを得ないということ。
体の中で最も大切な腹を背中と交換することはできない。腹を守るためには背中が犠牲になってもやむを得ないの意味から。
「瀬を踏んで淵を知る」
<意味>
用心深く始めに試してみて、どんな危険があるかを知るということ。
まず浅瀬を渡ってみて、川の深いところがどこにあるかをさぐり知ることから。