ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「死人に口なし」
<意味>
死んでしまった人は、弁解も証言もできないということ。
「四百四病の外」
<意味>
恋わずらいのこと。
「四百四病」は人間の病気全て。恋の病はそれ以外であるということ。
「自慢は知恵の行き止まり」
<意味>
自慢するようになると向上心が少なくなり、進歩はもう望めないということ。
「霜を踏んで堅氷至る」
<意味>
物事の現れ方は始めに小さな兆しがあって、それから徐々に大きくなるということ。災いの兆しが少しでも見えたら、やがては大きな災いがやって来るものと思った方が良い。そしてそのための用心や用意を怠るなということ。
霜を踏んで歩くようになると、やがて堅い氷の張る厳しい冬がやってくるという意味から。
(出典:易経)
「蛇(じゃ)は寸にして人を呑む」
<意味>
優れた人物は幼い時から並の人間とはかけ離れた素質や気概を持っているということ。
大蛇は一寸ほどの子蛇の頃から、人間を呑み込もうとするほどの気概を持っているという意味から。
{類義語}
「実のなる木は花から知れる」
「沙弥(しゃみ)から長老にはなれぬ」
<意味>
物事には順序があって、段階を踏まなければ上には進めないということ。
新入りの僧(沙弥)は一足飛びに高僧(長老)にはなれないという意味から。
{類義語}
「端(はな)から和尚はない」
「十年一日(いちじつ)の如し」
<意味>
長い間、ずっと同じような状態であること。同じようなやり方で進歩がないこと。また、同じやり方を固持すること。
「重箱の隅を楊枝でほじくる」
<意味>
取るに足らない細かなことまでしつこく詮索するということ。
「柔よく剛を制す」
<意味>
弱い者が強い者に勝つということ。
柔軟なものがそのしなやかさを活用して剛強なものに勝ってしまうということから。
(出典:三略)
{類義語}
「柳に雪折れなし」
「朱に交われば赤くなる」
<意味>
人は環境や付き合う人次第で良くも悪くもなるということ。
{類義語}
「水は方円の器に随(したが)う」