ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「独活(うど)の大木」
<意味>
体が大きいだけで能力も体力もなく、役に立たない人のこと。
独活は茎が長く伸びるけれども、柔らかくて弱く、大きくなっても役に立たないことから。
「鵜の目鷹の目」
<意味>
鵜や鷹が鋭い目つきで獲物を狙うように、真剣で注意深く、熱心に物事を探る目つきのこと。
「馬の耳に念仏」
<意味>
ありがたい念仏を馬に聞かせても無駄なように、いくら意見や忠告をしても聞き入れようとしないこと。
{類義語}
「猫に小判」「豚に真珠」
「海千山千」
<意味>
経験豊富でぬかりがなく、一筋縄ではいかないこと。
海に千年、山に千年棲んだ蛇は竜になるという言い伝えから。
「梅に鶯(うぐいす)」
<意味>
取り合わせの良いもの、似合っていてさまになるもののたとえ。
{類義語}
「紅葉に鹿」「竹に虎」「牡丹に蝶」「松に鶴」等々。
「埋もれ木に花が咲く」
<意味>
土の中に埋もれていた木から花が咲くように、世間から忘れ去られていた不遇の人が脚光を浴び、世に出ることのたとえ。
{類義語}
「老い木に花咲く」「枯れ木に花」
「烏有(うゆう)に帰す」
<意味>
火事で丸焼けになり全て失うこと。
「烏有」は「烏(いずく)んぞ有らんや」と読み、何もないという意味です。
{類義語}
「灰燼(かいじん)に帰す」
「恨み骨髄に徹す」
<意味>
骨の髄まで相手を激しく恨むこと。
(出典:史記)
「売り言葉に買い言葉」
<意味>
相手からの暴言に対して、こちらも負けずに言い返すこと。
けんかを売る言葉には、けんかを買う言葉で応じるという意味です。
「噂をすれば影が差す」
<意味>
人の噂をしている時、その噂の当人が偶然その場に現れること。
「噂をすれば影」とも言います。