ことわざには故人の知恵や教訓が詰まっており、現代の日常生活やビジネスなどにも役立ちます。
そんなことわざの主なものを、50音順に紹介していきます。
目次
「いつまでもあると思うな親と金」
<意味>
親は子供よりも早く死に、お金も使えばいつかなくなるので、人に頼らず自立心を持って倹約を心がけなさい、という戒め。
「犬も歩けば棒に当たる」
<意味>
犬もあちこち歩き回るから、人の振り回す棒に当たって叩かれる羽目になります。なまじでしゃばるとろくなことがないという意味。
逆に、何もせずにじっとしているより、行動することで思いがけない幸運に巡りあうという意味もあります。
「命あっての物種(ものだね)」
<意味>
何事も命があるからでき、生きているからこそ希望を持てるのであって、死んでしまってはなんの意味もない。
そのため、命に関わるような危険なことはなるべく避けるべきだという意味。
「物種」とは、ものごとの根源を意味します。
「井の中の蛙(かわず)大海を知らず」
<意味>
小さな井戸の中の蛙は、大きな海の世界を知らない。
自分の狭い知識や了見にとらわれて、広い世界を知らない人を批判する言葉。
「色男、金と力はなかりけり」
<意味>
美男子、色男と言われる男性は全てを兼ね備えているわけではなく、財力や腕力はないものです。
川柳から出た言葉。
「色気より食い気」
<意味>
異性に対する関心より食欲の方が優先すること。
見栄や外見より実利を重視する場合にも使います。
{類義語}
「花より団子」
「鰯で精進落ち」
<意味>
せっかくの努力が小さなことで無駄になったりすること。
または長い努力の割に対した成果がなくてがっかりすること。
「精進落ち」とは、長期間菜食で身を慎む精進期間が終わって魚肉類を食べること。精進落ちが鰯では、今までの努力や苦労が報われないという意味です。
「鰯の頭も信心から」
<意味>
鰯の頭のように、一般の人から見たら値打ちのないものに見えるものでも、信仰のある人にとっては、尊くありがたいものになるということ。
節分に鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝に挿し、門口に置くと悪鬼を追い払うという風習から来た言葉です。